先物取引とは半年や1年といった近い未来に、商品とその代金の受け渡しを約束する売買取引のことです。
その時の売買をする値段を現時点で決めておくことで、将来の値段よりも安く買えたり、高く売ったりすることができます。
例えば、商品の先物取引では1gあたり3,000円の金を1年後に1kg買う権利は3,000,000円で購入できますが、実際に金が1年後に1gあたり3,500円になっていても、1kgの金は3,000,000円で購入できます。
購入後に3,500,000円で売れば、500,000円の利益です。
また、1年を待たずとも、先物取引の権利自体を転売することができます。3,000,000円で1年後に買う権利を8ヵ月後に3,400,000円で売却することもできます。
一般的にコンビニで商品を買うときは、物とお金を同時に交換するので現物取引と呼びます。
一方、先物取引も値段を決めて、売買契約を結び、物とお金の交換が行われるのは現物取引と一緒ですが、商品の受け渡しが将来に行われるのが、現物取引と先物取引の大きな違いです。
先物取引は未来の取引ですので、契約を交わした時点で現物を受け取ったり渡したりしません。
そのために1,000万円の取引をするのに、1,000万円が必要なわけではなく、通常は商品の売買金額の5~10%くらいを証拠金として、商品取引会社に預けるだけで大丈夫です。
証拠金を50万円支払った1,000万円分の原油が1年後に1,300万円になっていた場合、300万円の利益が発生します。
50万円の元手で300万の利益ですから、年率600%の利回りです。銀行の利子に比較すると、その効率の良さに驚いてしまいます。
サラリーマンの副業になると言われているのは、自分が汗水流さなくても予想をするだけで、しかも、小さな資金で大きな利益を得る可能性があるからです。
予想が当たればハイリターンですが、何も考えなければ50%の確率でハイリスクな結果が待っています。
そこで需要と供給のバランスが崩れる原因、つまり、商品価格の変動要因を認識してなければいけません。
商品取引所で売買されている商品は海外から輸入されているものがほとんどですので、為替が変動すれば、輸入価格も変動します。円高になれば価格は下落し、円安になれば価格が上昇するのが一般的です。
また、為替動向と同じくらいに気象条件も価格に影響します。
近年の異常気象は地球規模で経済に影響を与えるほど、打撃が強みを増しています。豊作で価格は下落し、不作で価格は上昇するために注目すべき要因になります。
さらに戦争、紛争、内乱といった国際情勢も価格を大きく動かします。
中東諸国で問題が起こると必ず、原油の価格が上がります。原油高になるとインフレが起こり、商品価格を押し上げていきます。
例えば、異常気象で小豆農家が被害を受け、生産力が著しく落ちると予想した場合、現在の価格で1年後に小豆を売る契約をしておけば、1年後には格安の現物を高値で売ることができます。
小豆、大豆、とうもろこし、コーヒー豆、砂糖、金、銀、プラチナ、アルミニウム、ガソリン、原油、生糸、野菜、ジャガイモ、卵、天然ゴムなど、様々な物が先物取引の対象です。
お金儲けために先物取引があるように思いがちですが、実際に先物取引で自由な売買が盛んに行われていることは、現物の価格の指標になってます。
常に未来を予想した価格がわかるために、現在の商品が公正な価格で売買できるのです。
先物取引は景気が良ければ、消費が拡大することから価格が上がります。不景気なら需要が滞り、価格が下落します。
経済の指標となる先物取引は、知識をつければ副業として成り立たせることもできますが、本来は1人1人が注目すべき金融商品なのかもしれません。
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